2025.3.16 (日)
ゲスト出演
3月19日の「てんぶんやからのホットな情報」

毎月第3水曜日にお送りしている石垣島地方気象台のコーナー「てんぶんやからのホットな情報」
3月19日(水)の放送では、石垣島地方気象台から藤本さん(写真右)と、特別ゲストとして八重山農林高校を卒業されたばかりの﨑原みうさん(写真左)が出演しました。
今回は、八重山農林高校ライフスキル科の生徒さんによる「災害時のモリンガを使った非常食の開発と津波フラッグの普及活動について」で素晴らしい取り組みを行ったチームを代表して﨑原さんにお話しいただきました。
﨑原さんは、仲本先生の指導の下、かなさん、かのんさん、みるんさんと共に課題研究プロジェクトを進めました。
当初はビタミン・ミネラルが豊富で「生命の木」と呼ばれるインド原産のスーパーフード「モリンガ」を使った非常食の開発をテーマにしていました。まずは非常食が必要な状況を知るべく、災害について知るために気象台を見学したそうです。その際に、「津波フラッグ」の認知度が低いことを知り、モリンガを使用した非常食と共に津波フラッグに関する内容も伝える活動をしようと決めたそうです。
津波フラッグとは、津波警報が発表されていることを知らせる旗で、赤色と白色の格子模様で遠くからでも見えやすいのが特徴です。津波警報のサイレンが聞こえない場合や聴覚に障がいのある方にも津波の危険を知らせることが出来ます。
この津波フラッグを保育園児に伝えるために手作りの絵本を作って配布し、読み聞かせも行ったそうです。絵本の内容は、ももちゃんと両親が海水浴中に地震が起き、津波フラッグを見たももちゃんのお父さんが先導して避難し、津波フラッグについて説明するというストーリーで、幼い保育園児でも入り込めるような工夫を心掛けたとのことです。
モリンガを使用した非常食については、モリンガ入りのクッキーを試作し、試食・改善を図ったそうです。
石垣市役所の職員に試食していただいた際に、「口の水分が持っていかれるから食べるのが大変かもしれない」という意見から研究を重ね、しっとりクッキーに仕上げ、「ノウリンマアム」と名付けたそうです。
さらに、モリンガをイメージした「モリンくん」というオリジナルキャラクターを作成し、プロジェクトのチームメンバーと仲本先生をイメージしたぬいぐるみも作成したそうです。
この取り組みは今回で終了ではなく、卒業した3年生から2年生に引き継がれる予定とのことで、気象台の皆さんもこの取り組みを支援していきたいとのことでした。